なかなか聞かない…!?意外と身近な準住居地域とは?

土地を売買する際、重要になってくる用途地域。
その中に準住居地域という地域があります。
第一種低層住居専用地域、第二種住居地域などよりも聞き慣れない言葉ではないでしょうか。
この地域は都市の中でも住宅と道路利用のバランスを考えて指定されています。
特に交通量の多い道路沿いに定められていることが多く、住宅だけでなく自動車関連施設や店舗なども建設されやすいという特徴があります。
今回はこの準住居地域について、一緒に見ていきましょう。
準住居地域の特徴
準住居地域は、幹線道路沿いの土地利用を想定して設定されることが多い地域です。
幹線道路とは、都市や主要な地点を結ぶ道路網のことです。
高速道路、一般国道、主要都道府県道などがこれに該当します。
すべてではないですが、歩道と車道の区別がついていることが多いです。
大きな道路沿いにはさまざまな施設が集まりやすくなります。例えば
・飲食店
・車関連施設
・サービス施設
などです。
しかし、完全な商業地域としてしまうと住宅地としては使いにくくなってしまう可能性があります。
そこで、住宅を基本としながらも道路沿いの利便施設を認める地域として準住居地域が設定されるのです。
この地域では住宅とロードサイド店舗が混在する街並みになることが多い傾向にあります。
そのため、準住居地域の街並みは純粋な住宅地とは少し雰囲気が異なります。
幹線道路沿いには店舗が立ち並んでいる一方で、道路から少し入った場所には住宅が多く、生活エリアとして利用されていることも多い地域です。
つまり
・交通の利便性が高い
・商業施設が立地しやすい
・住宅も存在する
といった、複数の要素が混在しているエリアと言えます。

何が建てられるの?
準住居地域では住宅はもちろん建てることができますが、それ以外にもさまざまな用途の建物も建築が認められています。
たとえば次のような施設が建築可能です。
・戸建て住宅
・マンション
・アパート
・店舗
・事務所
・飲食店
・ホテル
・病院
・自動車修理工場
・ガソリンスタンド
また、店舗や事務所については床面積10,000㎡まで建築することが可能です。
この点は前回紹介した第二種住居地域と同様ですね。
このくらいの規模だと大型スーパーやショッピングモールなども建築される可能性もあるでしょう。
さらに、道路利用が活発であることを想定した地域なので自動車関連施設が認められていることも特徴の一つです。
例えば車検工場や自動車整備工場、ガソリンスタンドなどが立地することもあります。
しかし、大規模な工場や環境への影響が大きい施設などは制限されています。

準住居地域のメリット・デメリット
今までの記事で紹介してきた地域とは少し違う準住居地域ですが、土地として見たときにも特徴的なメリットデメリットがあります。
メリット
交通量の多い道路に面していることが多いため、立地によっては事業用としての活用がしやすいです。
店舗やサービス業などの用途で土地を探している人にとっては、視認性やアクセスの良さが魅力に直結するでしょう。
また、住宅も建築できる地域なので、戸建て住宅やマンション用地として利用される場合もあります。
用途の幅が広いことから、立地によっては複数の用途で検討される可能性もあります。
他にも
・車移動が便利
・バス停なども多く設置されている傾向にある
・周辺施設が充実している
・マンションやアパートなどの選択肢が多い
このような利点が挙げられます。
デメリット
・騒音
・排気ガス
・交通量による安全面の懸念
・周辺施設の変化による、将来的な日当たりなどの変化
利便性が高い地域ですが、一方でこのようなデメリットがあることも事実です。
閑静な住環境を求めている人には向かないでしょう。

まとめ
準住居地域は、幹線道路沿いの店舗や住宅の共存を想定しており、利便性が非常に高いことが特徴です。
簡単にまとめると次の通りです。
・住宅だけでなく商業施設も建てられる
・店舗や事務所は10,000㎡まで建築可能
・自動車関連施設も建築可能
・幹線道路沿いに指定されることが多い
このように、準住居地域は住宅地と商業利用の中間的な特徴を持っています。
道を一本挟んだだけでも雰囲気ががらっと変わることも。
特徴を聞いて、「もしかしたらあそこかも!」と思った方もいるのではないでしょうか?
自分の見知った土地を深く知れると楽しいですよね。
次回は、住居系地域の最後の項目である田園住居地域について解説いたします。
それでは、またお会いしましょう。




