都市部に住んでいるから関係ないと思っていませんか?田園住居地域とは?

「田園住居地域」という言葉を、不動産資料や役所の資料で見かけることがあります。
皆さんが住んでいる一般的な住宅地とは少し違い、住宅と農地が共存している、または想定している地域です。
都市部ではあまり見かけないため、聞き慣れない方も多いかもしれません。
この地域は農業と住宅環境の調和を目的としています。
2018年から都市計画の中で設けられた比較的特徴的で新しいエリアなんです。
「自分は都市部に住んでいるから関係ない」と思っていしまいがちですが、そんなことはありません。
相続した家や土地が地方にあり、この地域に該当しているということはよくあります。
今回は、この地域の特徴や売買する際のメリットなどを一緒に見ていきましょう。
どんな地域なの?
一言で言うと、住宅と農地が共存する地域です。
この地域の最大の特徴は、住宅と農地が同じ地域にあることを前提としているということです。
都市部などではほとんど農地が見られない、つまり減少する傾向にあるのですが、この地域では農業とそれに携わる人々の暮らしを守ることに重きを置いています。
そのため住宅、畑、家庭菜園、農地が混在しているのが特徴です。
とくに都市近郊では、昔から続いてきた農地が住宅地へと転用されることが多くなってきています。
田園住居地域はこういった場所を守るために作られたんですね。
そのため、今までの記事で紹介してきた地域よりも自然が残っている街並みになります。

何が建てられるの?
基本的には住宅、および農業と関係する施設の建築が認められています。
たとえば次のような建物ですね。
・戸建住宅
・アパート
・農産物の直売所
・農業用の倉庫
・農機具保管用の施設や倉庫
・農産物の加工施設
他にも地域産農産物の直売所や、それらを使用したレストランなどは床面積500㎡以内のものであれば建築可能とされる場合があります。
また、第二種低層住居専用地域と同じく150㎡以下で2階建て以下であれば、日用品の店舗や飲食店、診療所も建設ができます。
農業と関係のない大規模な商業施設や、高さのあるマンションなどは建てられないため落ち着いたのどかな住環境が保たれる傾向にあります。

暮らしの特徴
なんといっても、ほかの地域に比べて自然環境の豊かさです。
畑が近くにあることや、空間にゆとりがあることが多い環境。
都市部の住宅地が建物が集まっていることが多いですが、この地域は農地が残っているのでそれらの街に比べてゆとりがあり、落ち着いている傾向にあります。
地域によっては農産物の直売所なども設けられているので、地域密着型のコミュニティが形成されることも。
デメリット
・騒音
・排気ガス
・交通量による安全面の懸念
・周辺施設の変化による、将来的な日当たりなどの変化
利便性が高い地域ですが、一方でこのようなデメリットがあることも事実です。
閑静な住環境を求めている人には向かないでしょう。

田園住居地域のメリット・デメリット
他の住居系地域とは少し違う特徴を持つ田園住居地域のメリットとデメリットを見ていきましょう。
メリット
この地域は農地や畑が残っているため、自然環境を重視する人にとっては魅力的な土地であると言えます。
地方はもちろんですが、都市近郊でも比較的緑が多いのでのどかな環境を求める人に選ばれる傾向にあります。
農業を続けながら生活を営むことに寄り添った地域のため、農家や家庭菜園を持っている人にとっては生活と仕事の両立がしやすいでしょう。
デメリット
この地域は農地や畑が存在することが前提となっているので、土地利用には一定のルールが存在します。
たとえば、農地を他の用途に転用することや、開発などが制限されています。
また、商業施設などが少ないことが多いので、利便性については地域によって差があります。

まとめ
田園住居地域は、農地や畑と生活の共存を想定しており、のどかで緑が比較的豊かなことが特徴です。
簡単にまとめると
・住宅と農地が同じ地域に存在することが前提
・農業関連施設の建築が認められている
・農地の転用や開発には制限がある
・自然環境が残りやすい
今回で住宅系の解説はおしまいになります。
違いは理解できたでしょうか?ここまで読んでくれてありがとうございます!
次回は、商業地域と近隣商業地域について解説いたします。
それでは、またお会いしましょう。




