所有しているだけでも責任はある!築古戸建の“リスク”を数字で考える

「使っていない家だから大丈夫」と思っていませんか?
実は築古の戸建を持っているだけでも、お金や法律の責任が気付かないうちに増えていくことがあります。
今回は、所有者が直面するリスクを見ていきましょう。
空き家でも“持っているだけ”で責任がある
法律上、建物の所有者には管理義務があります。
わかりやすく言うと、
「放置していて他人に被害を与えたら、責任を取らなければならない」ということです。
■ 例:古い瓦屋根が風で飛んで、隣家の窓ガラスを破損してしまった場合
・修理費:約30万円
・弁償・保険対応:50万円
→合計 約80万円
空き家だから大丈夫…ではなく、所有者が責任を問われます。

火災リスクは他人事ではない…!?
空き家火災も増えており、原因は主に
・放火
・漏電
・タバコのポイ捨てなどが原因の雑草からの延焼
もし隣家に燃え移った場合、損害は数100万円~1,000万円単位になります。
とくに老朽化した木造建築は、乾燥した木材、劣化した電気配線、隙間の多い構造により、火災発生および延焼の危険性が極めて高いです。
特に密集地や空き家では、初期消火の遅れや隣家への飛び火リスクが倍増し、大規模な火災を招く恐れがあります。
■ 例(30坪・築古戸建)
・自宅建物損害:約1,000万円
・隣家補償:約800万円
・仮住まい費:約100万円
→合計 約1,900万円の出費
「住んでいない」からといって責任が免除されるわけではありません。

空き家は近隣トラブルの温床
空き家は、人が住んでいない分トラブルが起きやすくなります。
住まいと離れているところにある物件だと特に対応が大変になるでしょう。
何かがあったときにすぐ気付けない、対応の度に足を運ばなければならない等の理由で心労が絶えないという話もよく聞きます。
■ 具体例
①雨漏り・傾き
・隣家に雨漏りが侵入、庭木が倒れる
・修理・賠償:約50~150万円
・弁護士費用:20~30万円
②不法侵入・放置ゴミ
・空き家に不法侵入、いたずらや放火未遂
・修理・撤去費:約30~100万円
③境界・越境トラブル
・木や塀が越境
・測量費:40~80万円
・隣家との覚書作成や裁判対応:10~50万円
合計で数十万~数百万円規模のリスクが発生することも。

行政からの指導や税金増額
・固定資産税の住宅用地特例が外れる
・税金が最大 約6倍に
【具体例】
現状:年間12万円
指定後:60万円
5年間放置すると、従来の負担額より約240万円増加に。
さらに行政指導に従わなければ、強制撤去や費用請求が来ることもあります。
大切なお家だからこそ
「家族との思いでが詰まった家を売るのはどうしても迷ってしまう」
そう仰るお客様は大変多くいらっしゃいます。
私どもも深く共感いたします。
しかし、家の維持費や管理費は年々上昇しており、管理方法がわからずにどんどん老朽化しているとご相談をいただくのも事実です。
大切なお家だからこそ、ご自身や近隣にお住いの方が損をする前にご相談していただけたらと思います。
築古戸建・区分マンションのご相談は、お気軽にお問い合わせください。




